バナナは花粉症に効く?効果的な食べ方と悪化させる要因とは
2016/02/13
バナナで花粉症の症状が緩和される!?
筑波大学の研究機関によって、バナナで花粉症の症状が改善されたという発表がされて、一斉に世間の注目を浴びました。
今や3人に1人が花粉症とも言われていますから、これはまさに福音?なんて感じてしまいますね。
でも実際のところはどうなんでしょうか?
ここでは
・どのくらいの量を食べれば良いのか
・注意すべき点は何か?
バナナは花粉症に効くって本当?
まずは花粉症の症状がどのような仕組みで出るのかを理解しておきましょう。
花粉症は、体の中に花粉が入ってくるとそれを異物と判断して排除しようとします。
この時カラダは異物に反応する物質が作られるのですが、その物質を抗体(IgE抗体)呼んでいます。
抗体ができた後にまた花粉が入ってくると、目や鼻の粘膜にある肥満細胞という細胞の表面にある抗体とくっつきます。
すると肥満細胞からヒスタミンと呼ばれる化学物質が放出され、花粉は体の外に出されようとします。
その出す方法がくしゃみで吹き飛ばしたり、鼻水によって洗い流したりという症状が出ます。
これが花粉症の人を悩ます「くしゃみ」や「鼻水」などの症状なんです。
ということは異物に反応する「抗体」が作られなければ花粉に反応することもないので、くしゃみや鼻水で体外に出す必要もなくなってきますね。
先の筑波大学の研究では、3週間毎日バナナを摂取した所、抗体の数が減ったというものでした。
抗体が減った事によって花粉に反応しづらくなり、結果として症状が和らいだというのが研究結果の内容(かなりザックリですが・・・)なんです。
ですのである一定の効果は期待出来るのではないかと思います。
しかし、バナナの何がそのような働きをしているのか等のメカニズムは実はまだ解明されていません。
ですのでまだ科学的な根拠があるわけではないので、「効果がある」と言える段階ではないんです。
しかし何らかの効果は確認できているので、今後薬の開発などに応用されることが期待されています。
しかし実際にバナナを食べて症状が和らいだと言う人もいるのも事実です。
またバナナは食品の中で1番の抗酸化作用がありますので、アンチエイジングには最適です。
花粉症対策のみならず元気の源としてバナナを食べるのもいいことだと思います。
花粉症対策としてのバナナの効果的な食べ方
バナナが花粉症の全ての症状を緩和してくれるというわけではありません。
研究によると特に「くしゃみ」を和らげる効果が報告されています。
ですのでバナナといえども万能なのではないですね。
しかしくしゃみを抑えてくれるだけでもかなり気持ち的に楽になりますので、食べてみる価値ありです。
1日にどれくらい食べればいいの?
研究結果から、1日に2本くらい食べると効果的だと言われています。
しかし毎日バナナではちょっと飽きてしまいます。
私はヨーグルトに混ぜてみたり、溶かしたチョコレートに付けて食べたりとあれこれ工夫しながら食べています。
食物繊維もたっぷりなので、お腹の調子も良くなってお通じが改善されました。 これは思わぬ効果だと喜んでいます。
バナナで花粉症が悪化することはある?
花粉症にはバナナが良さそうだ!
それはなんとなく分かってもらえたのではないかと思いますが、ここで注意すべきことがあります。
ここで効果的だと言われているのは「スギ花粉」に対してのみなんです。
ですので他の花粉症に対して効果があるとは言えません。
バナナを食べることで花粉症が更に悪化するような事はないですが、ちょっと注意しておきたいことがあります。
それは、人によってはバナナを食べることでアナフィラキシーショックを引き起こすことがあるということです。
症状としては、口や喉が痒くなったり、しびれたりします。
自分の場合はどうか?と自己判断は難しいので、不安を感じる人は医師と相談しながら行なうようにしてみてください。
まとめ
バナナが花粉症に効果があるかは、メカニズムとしては解明されていませんが、研究結果からするとどうやら効果的なのではないかと言われています。
バナナが効果を発揮するのは「スギ花粉」の「くしゃみ」に対してです。
他の花粉では効果を発揮しません。
バナナの食べる量としては1日2本くらいが目安となります。
飽きてしまったらヨーグルトに混ぜたりとある程度の工夫が必要になります。
ただ薬を飲まずにくしゃみだけでも抑えられるなら食べてみる価値大ですね。
それにお腹の調子も整うので便秘解消にも役立ちます。