花粉症の季節に口の中がかゆいのは病気?その原因と対策
2016/02/19
口の中が痒くてしょうがないんだけど・・・
花粉症で目や鼻がグチョグチョになっている時、野菜や果物を食べて口の中や喉が痒くなったりしていませんか?
食べた直後に痒くなるのには「ある事」が関連しています。
もしかして何かの病気?
ここでは 花粉症になっていて、何か物を食べた後に起こる口の中のかゆみについてその原因と対処法をお伝えします。
花粉症の季節に口の中がかゆいのは口腔アレルギー症候群かも?
花粉症の方がある食物を食べた後に口の周りや口の中、喉が痒くなってしまう場合は、「口腔アレルギー症候群」の疑いがあります。
口腔アレルギー症候群とは?
口腔アレルギー症候群と言うのは、ある特定の食物を他食べて口の中の粘膜に触ることで一種のアレルギー反応が出て、その結果かゆみ等を発生させる症状のことを言います。
実はこの「口腔アレルギー症候群」は花粉症とも密接に関わってきているんです。
花粉症の人は、花粉のアレルギーに対する抗体というものが体の中に出来ています。
この抗体は、花粉が体内に侵入しようとした場合に異物を判断しそれを体外に出そうとします。
それがくしゃみだったり鼻水だったりするのですが、野菜や果物のアレルゲンは花粉のアレルゲンと構造が似ているので、野菜や果物を食べた時、これも異物として排除しようとしアレルギーが起きてしまうんです。
花粉症のタイプは様々あり、それぞれに反応する野菜・果物があります。
ここでは主な花粉と口腔アレルギー症候群を引き起こしやすい野菜・果物について見てみます。
スギ花粉の場合
トマト
シラカンバ花粉の場合
リンゴ、さくらんぼ、桃
イネ花粉の場合
トマト、メロン、スイカ、オレンジ
ブタクサ、ヨモギ花粉の場合
スイカ、メロン、セロリ
あらかじめ自分の花粉症がどのタイプなのか知っている人は、それに反応してしまう野菜・果物を食べることは控えてください。
口腔アレルギー症候群をの症状は?
口腔アレルギー症候群をになると下記のような症状が出てきます。
唇
唇が腫れたり、赤くなったりします。
舌
舌が腫れたり、何となく嫌な不快感を感じます。
喉
喉が痒くなったり、イガイガとした感じがします。
口腔アレルギー症候群の対策は?
花粉症と口腔アレルギー症候群との関係が明らかとなっているので、自分の花粉症がその花粉症のタイプなのかを知っている方は、それに反応してしまう野菜や果物の摂取を控えることが最初に摂るべき対策です。
もし何か野菜や果物を食べて口や喉が痒くなった場合は、通常ですと15分ぐらいで痒さは収まるものですが、我慢出来ない場合はお水やお茶を飲むと症状が和らぎます。
治療の方法
まずは原因となる食べ物を控えるということが重要ですが、食べてしまった場合で症状が重い場合は救急的に病院で見てもらってください。
重篤になると喘息になったり、ショック状態を引き起こすこともありますので注意が必要です。
口腔アレルギー症候群をは何科を受診?
もし「自分は口腔アレルギー症候群ではないかなあ」と思った場合は、アレルギー科のある病院に行ってください。
またはアレルギーを専門にしている耳鼻咽喉科でもよいです。
まとめ
花粉症の方は、食べると口や喉がかゆくなったりしてしまう野菜や果物があります。
これも一種のアレルギー反応ですので摂取を控えるようにしてください。
もし食べてしまった場合は、お水やお茶を飲むと15分位すれば症状は落ち着いてきます。
それでも症状が続く場合は重篤化する恐れもありますので、急いでアレルギー科等の受診をオススメします。