夏になると咳 発熱を繰り返すのは風邪?それとも他の病気?
2016/09/30
夏になると決まって小さな咳が出たり、微熱が続いたりする
夏風邪をひいたのかと思い薬を飲むけど一向に良くならなくて、夏が終わると体調が良くなる。
しかしまた夏になると咳が出たりする
そんな症状で困っていませんか?
実は夏に繰り返される咳や微熱、息切れの症状は夏風邪ではなく「夏型過敏性肺炎」の可能性が高いです。
この夏型過敏性肺炎は風邪の症状にとっても似ているので本人が肺炎と気付かずに症状を悪化させてしまうケースが多いのです。
そこでここでは
・夏型過敏性肺炎の原因は何か
・夏風邪と夏型過敏性肺炎の見分け方
・夏型過敏性肺炎にかかった場合の対処法
・夏型過敏性肺炎を予防するには
夏型過敏性肺炎とはどのような病気で原因は何?
夏型過敏性肺炎と言うのは、トリコスポロンというカビの一種を吸い込むことでアレルギー反応が起こり発症する肺炎です。
これを繰り返し肺炎が慢性化すると徐々に肺の細胞が壊れていき、酸素を取り込むことができなくなってしまいます。
すると呼吸不全になってしまい命に関わることもある怖い病気なのです。
トリコスポロンというカビは家の中に繁殖するカビなので、家の中に長くいる専業主婦の方が発症することが多いのです。
このカビの大きさは、一時期話題になったPM2.5よりも小さいので、吸い込むと肺の奥の細い場所まで菌を運んでしまいます。
夏型過敏性肺炎の症状とは
夏型過敏性肺炎の初期症状としては
微熱
咳
息切れ
などがあります。
夏風邪と夏型過敏性肺炎の見分け方
夏型過敏性肺炎の症状としては「咳が出る」「微熱が続く」「息切れを起こす」というものです。
これって風邪の症状に似ていますよね。
なので多くの人が単なる風邪と思ってしまい、まさか肺炎にかかっていると気づかずに症状を悪化させてしまうことになってしまうのです。
。
それでは夏風邪と夏型過敏性肺炎を見分けるにはどうしたら良いのでしょうか?
夏風邪と夏型過敏性肺炎を見分けるポイント
見分けるポイントは実はとってもカンタンなんです。
それは
仕事に出かけたり、外出したりして、家から離れると症状が収まるかどうかで判断できます。
夏型過敏性肺炎はカビを吸い込むことが原因なので、そのカビのいない環境になると症状が出なくなるんです。
夏型過敏性肺炎にかかった場合の対処法は?
治療法としては特に薬があるわけではなく、最も有効な方法は自宅から離れて、肺炎の原因となっているトリコスポロンを吸わない環境に身を置くことです。
えっ、これが治療法?
そう思われたかもしれませんが、多くの場合、この方法で症状がかなり良くなります。
しかし慢性化していることも考えられますので、夏になると咳や微熱があるという方は、一度、呼吸器科等の専門の医師に見てもらい、きちんと対応したほうが良いです。
夏型過敏性肺炎を予防するには?
先程より夏型過敏性肺炎の原因はトリコスポロンというカビを吸い込むことで発症しますので、予防法としてはカビを取り除けば良いことになります。
トリコスポロンってどんなカビ?
トリコスポロンは水回りに多く発生するカビです。
色は白かったり、黄色だったりします。
日当たりが悪かったり風通しが悪く湿気が多い台所やお風呂、洗面所などにある腐った木やマット、お部屋の中では畳やマット、寝具にも増殖します。
ですのでカビが発生し易い場所は風通しを良くし、腐った木は取り除いたり、畳を入れ替えたり、そしてこまめな掃除が大変有効です。
日頃のお掃除がとっても大事なことがわかりますね。
夏型過敏性肺炎にかかった場合の対処法は?
トリコスポロンが繁殖している自宅にいて菌を吸うことで発症するのですから、自宅を離れることが極めて重要です。
多くの場合自宅を3日ほど離れるだけで症状が和らぐという特徴があります。
そして家を離れたら、カビの徹底除去をしましょう。
家族でやるのも大変なので、ここは多少の出費がかかっても業者に依頼すると良いでしょう。
まとめ
夏風邪と夏型過敏性肺炎を見分けるポイントは、3日以上家を空けた場合に症状が和らぐかどうかが判断基準となります。
原因となるトリコスポロンは水回りを中心に発生するカビなので、普段からこまめに掃除をして清潔にしておくことが予防につながります。